レノファを支える二人の大黒柱

坪井慶介
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瀬川和樹

経験とタフさで勝負! 守備からレノファを押し上げる!

日本代表やビッグクラブで活躍してきた坪井慶介選手と、J1でのプレー経験もありタフに戦う瀬川和樹選手。このコンビでの対談はここでしか読めない史上初の組み合わせ!
上位への浮上を目指すレノファに必要なこと、ベテランとして長くプレーするための秘訣など、いろいろと伺いました。そして瀬川選手には愛車「CX-8」の魅力、坪井選手には県内のちょっぴりマニアックなドライブコースも聞きました!

(取材:2019年4月18日(水) 山口県立おのだサッカー交流公園/記事:上田真之介)

- - まずは「自己紹介」ではなく、せっかくなので「他己紹介」をしていただけますか。

坪井慶介選手

そうですね。セグはこのゴッツい体を存分に生かしているし、もちろん左のキックも上手いですし、上下動も非常にチームのためにやってくれる。そういう部分は助けになっています。

瀬川和樹選手

僕から見てのツボさんは、代表にも入っていた方ですし、まずリスペクトしている。年齢を重ねるとプレースタイルが変わるとは聞いていましたが、全然変わっていない。スプリントもしていますし、声を掛けるところは声を掛けてくれる。すごく頼りになる大ベテランという感じですね。

- - お二人は10歳差なんですが、坪井選手の10年前って、どんな選手でしたか?

坪井慶介選手

10年前でももう30ですからね…(笑)。もう選手としてはできあがってましたよ(笑)

瀬川和樹選手

こういう(今のような)感じでしたよね。

坪井慶介選手

もう、すでにこんな感じでしたよ。

- - 今年のチームは若い選手が多い。彼らを見て、自分たちとの違いは感じますか?

瀬川和樹選手

違うなぁと思うことのほうが多いですね。上下関係とかが、いい意味でなくなってきている。先輩にも物怖じしないし、僕たちのときはまだ(先輩選手は)怖いなという感じがありましたね。

坪井慶介選手

まあ、セグはしょっちゅういじられてる(笑)

坪井慶介 つぼいけいすけ
東京都出身。1979年9月16日生まれ。179センチ、70キロ。
福岡大を経て浦和レッズに加入し、2006年のワールドカップに出場するなど、日本代表としても活躍。Jリーグ新人王(02年)、Jリーグベストイレブン(03年)など個人タイトルも獲得。2018年からレノファでプレーし、声と背中で若いチームを鼓舞する。

瀬川和樹選手

ちょっと、年下に見られてるのかもしれないですね…(苦笑)

振り回すか、振り回されるか

- - 先月の対談でも話題になっていたことですが、レノファは血液型B型の選手が多いんですよね。

坪井慶介選手

そうなんだ。知ってた?

瀬川和樹選手

俺、Bなんですよ…

瀬川和樹  せがわかずき
広島県出身。1990年4月25日生まれ。178センチ、68キロ。
左足からの精緻なキックで決定機を作る、レフティー職人。国士舘大を経て、群馬でJリーグデビューし、山形ではJ1リーグのピッチにも立った。2018年からレノファでプレーする。昨年は山口マツダで「CX-8」を購入し、オフは家族を乗せてドライブ。

坪井慶介選手

そうなんだ。僕は全然、気にしてないですね。僕の場合、後から聞いて「え、B型だったんだ」っていうことがけっこうある。だから何でも大丈夫です。普通、B型のほうが振り回すって言うじゃないですか? でも、そういうことはなくて、阿部勇樹(浦和)とか振り回してた(笑) 「坪井はB型を振り回す」って言われてますよ(笑)

瀬川和樹選手

僕も、よく考えてみれば振り回されていたかな…。

CX-8。フォルムも、内装も決め手

- - さて、少し車の話もしていきたいのですが、瀬川選手は「CX-8」を乗っていらっしゃいます。購入の決め手は何だったのでしょうか?

瀬川和樹選手

子どもが増えるので、少し大きい車が欲しいというところで、でもファミリーカーではなくてSUVの3列シートがいいなと思って探していました。いろいろ見た中で、CX-8が一番でしたね。

坪井慶介選手

セグの車、カッコイイよね。中はどうなの?

瀬川和樹選手

内装も高級感がある。マツダさんが内装にも力を入れていると思うので、外車に乗っているような内装。もちろん運転もしやすい。

坪井慶介選手

後ろは?

瀬川和樹選手

2列目も広くて、大人がちゃんと座っても全然苦じゃない。

坪井慶介選手

CX-8は中も広そうだよね。僕もSUVの四駆は乗っていたことがあるけど、車高が高いからやっぱり運転しやすい。大きいから苦手という人もいますけど、乗ってみると運転しやすいんですよね。細い道でもそんなに苦じゃなかったりする。

- - 練習場までも車で。

瀬川和樹選手

車で来ることが多いです。

- - !? 「ことが多い」ということは、別の手段も…?

坪井慶介選手

セグは違うときがあるよね。

瀬川和樹選手

チャリで来ることもあります(笑)

坪井慶介選手

ちなみに、チャリはマツダじゃないんですよ。

瀬川和樹選手

マツダ製のチャリもあればいいですけどね…(笑)

- - 坪井選手の車選びの基準は?

坪井慶介選手

そんなに細かいところのこだわりはないですが、まずは見た目ですね。外からの見た目と、あとは車の後ろ姿。走ってるときって、後ろ姿が目に付くじゃないですか。けっこう気にしたりします。後ろ姿がカッコイイなとか。それくらいですね。小さい車が嫌ということもないですし、O型と一緒です。これじゃなければ嫌というのはない。でも、なんとなくの自分のこだわりと合っていればいいのかなと思います。

県内をあちこち、愛車でGO!

- - お二人とも、県内はあちこち行かれていますよね。

坪井慶介選手

まずは長門。ご当地選手ですしね。長門もいろいろ周りましたよ。温泉も、センザキッチンももちろん。道の駅はけっこう好きなんですよ。道の駅も県内はいろいろ行ってます。道の駅阿武町も行った。ここにもお風呂があるんですよ(笑)。

瀬川和樹選手

道の駅って楽しいですよね。家族で行っても楽しめる。

坪井慶介選手

(地図を見ながら)防府のここも行ってるし、上から下まであちこち行ってる。防府は海鮮丼がうまかった。阿知須も行ったし、秋穂も行ったし、菊川も行ってる。西ノ市、於福、美東も、豊北も。ほとんど行きましたよ。豊北はけっこういい。海沿いで。海鮮ものがやっぱりうまい。楽しいんだよ、道の駅!

瀬川和樹選手

た…楽しいですよね。

坪井慶介選手

行ってないのは、あと少しくらいじゃないかな。この地図、ちょっともらっていいですか?

- - どうぞどうぞ!(笑) ほかにオフの楽しみ方は?

瀬川和樹選手

基本的には家族でどこかに行くか、あとは午前中、(小声で)「ちょっと釣りに行ってきます」という感じで。

坪井慶介選手

釣り部?

瀬川和樹選手

いま3人ですね。小野原和哉、廣末陸、瀬川。1回、みんなで大分に行きました。陸が大分に知り合いがいて、船を出してくれた。

坪井慶介選手

知り合いが船を出してくれるといいよね。湘南のときに、やっぱりそうやって知り合いを通じて、船で連れて行ってくれた。釣り場まで行ってくれる。

- - 坪井選手も実は釣りを…?

坪井慶介選手

そのときだけですね。ちゃんと教えてくれる人がいないと…(笑)

(山口での)オフは温泉と道の駅。やはり長門の温泉は好きですね。湯本も行くし、ようきかん、油谷温泉。けっこう行きましたよ。千畳敷も一人で行きました(笑)

- - 瀬川選手はご当地シャレン選手になっている光市には行かれましたか?

坪井慶介選手

CX-8で行かないと。

瀬川和樹選手

行きたいと思っているんですが…。シーズンが始まったときからチームスタッフに「行きたいんですけど」って言ってるんですが、なかなか行けなくて(苦笑)

坪井慶介選手

自分で行かないと!(笑) 周防大島も行ったよ。笠戸島にも行った。風呂があるんですよ。いろいろ、いろんなところに風呂があるからいいんですよね。単身で来ているので、自由に風呂に行ける。

- - お風呂のこだわりは?

坪井慶介選手

水風呂があるところがいいので、事前に電話する。ネットに載ってるところと載ってないところがあるので、載ってないと電話して、「もしもし。そちらの施設には水風呂はあるんでしょうか?」って。

- - 本当にあちこち行ってるんですね。

坪井慶介選手

山口は日本海が綺麗。行った? 日本海。

瀬川和樹選手

行きました。角島のほう。

坪井慶介選手

そうそう。角島のほうから上がっていくと、ちょこちょこビーチがあるの。一人でそこを車で行って、おお~って。

瀬川和樹選手

子どもが来たときに連れて行くために?

坪井慶介選手

そう。リサーチして。このへんに二位ノ浜っていう、囲まれている感じのビーチがあって、プライベートビーチみたい。

瀬川和樹選手

そこも一人で?

坪井慶介選手

そこは家族で! さすがに(笑)

結果のために、継続が大事

- - 山口のサポーターの印象はいかがですか?

坪井慶介選手

あたたかいですね。どんな状況でもチームを応援しようとしてくれているのがすごく伝わってくる。去年もそうですし、今年の最初も結果が出ないとき、選手としても苦しいですが、それでもピッチに立てばいつもと変わらず応援してくれるので、それは選手としては非常にありがたいですね

瀬川和樹選手

負けているときにというのはやはりサポーターも一番、怒りとか悔しさがあると思うけれど、終わったあとは拍手やコールをやってくれるので、それはすごい温かいなと感じています。ほかのチームではブーイングされて当然のような結果があっても、そういうときでも温かい声援を送ってくれる。それは選手としてはより気持ちが高まります。このサポーターのためにという気持ちになりますね

- - ここから結果を積み上げていくために、必要なことは何でしょうか?

坪井慶介選手

僕は続けることだと思っています。一言で言えばそうですね。もちろん細かい部分、個人個人で修正できる部分は反省し、修正しなければいけませんが、大まかな戦術的なことやチームとしての約束事はやり続けてきているものがあるので、それをきつい状況でも貫いていけるかどうかが大事なポイントだと思います。

瀬川和樹選手

僕もツボさんと一緒で、継続してきていることはやらないといけない。目指しているものを全員が信じて、これをやれば絶対に勝てると思ってやり続けることだと思う。やめてしまったらそこで終わりなので、どれだけ信じて、自分がやれるかだと思います。結果は出ると思います。

- - 最後に、坪井選手の年齢までサッカーができている秘訣を教えてください。

坪井慶介選手

続けることです(笑)。気持ちの部分で言えば、いろんなことを学びたいとか、成長したいとか、そういう部分ではないでしょうか。正直、ここまで来ると気持ちが「いいや」とか、「ちょっときついな」と思うと、一瞬で終わると思います。

なので、精神論で全てを片付けてはいけないですが、結局はそこなんです。僕もセグから学ぶことはまだたくさんある。そういう気持ちだったり、ピッチに立ちたいという気持ち。いつまでもそれはなくならない。しつこいんですよ(笑)。でもそう思いますよ。僕と同い年の選手たちが続けてる理由、一貫してるものは何だろうなと考えたことがあったんですが、そしたら…、やっぱり、しつこいんです(笑)

瀬川和樹選手

しつこいって(苦笑)。言葉が、こう、もうちょっと違う言葉がないんですかね…(笑)

坪井慶介選手

いや、しつこいんです!(笑) そして変わってる。変わり者でしつこい(笑)

瀬川和樹選手

うーん(笑)。僕も変わり者でしつこいタイプなので、だとしたら長くやれるかもしれないですね!(笑)

- - これからも、長くピッチ上で躍動してくれることを期待しています! 今日はありがとうございました。